父の命日に読む絵本【わすれられない おくりもの】

自分ごと

先日、父の命日でした。

もう父と会えなくなって9年が経ちます。

いつもは家族で実家に行き、仏壇に手を合わせるのですが、今年は娘がPCR検査を受けなければならない状況であったため、行きませんでした。(娘は陰性でした!)

父の命日に必ず手に取る絵本があります。

それは、スーザン・バーレイの『わすれられない おくりもの』という絵本です。

『わすれられない おくりもの』を手に取る理由

この本は、父が亡くなった年のお盆(初盆)に父の大学からの友人が母あてに送ってくれたものです。

この本と一緒に手紙が添えられてありました。

一部紹介しますね。

先日、雑誌を読んでいたら、『わすれられない おくりもの』についての話が載っていました。

アナグマは、まさしく仲間をいつも見守ってくれた●●君(父のこと)の姿だと思いました。

彼の優しさは、お孫さん(私の娘)も知っていると思うのですが、「思いやりの深さ」には気づいていないのではないかと思います。

すでに読んでいるかもしれませんが、お孫さんに同封の本を読み与えていただけたら嬉しいと思い、送らせていただくことにしました。

彼がどれだけ仲間に慕われていたかをお孫さんに伝えていただけたら、私の焼香より彼は喜ぶに違いありません。

本が送られてきた時、私はこの本を読んだことがありませんでした。

厚い絵本ではないので、何気なく読んでみました。

死と向き合ううえでの大切な心構えを教えてくれる絵本

この本は、アナグマを主人公として、モグラやカエルといった様々な動物たちとのふれあいが描かれています。

アナグマが亡くなったあと、動物たちは深い悲しみに襲われます。

暖かい春になり、外に出られるようになると、動物たちはお互いに行き来しながら、アナグマが自分たちにたくさんの知恵を与えてくれたことを話し合うようになります。

最後のページには

さいごの雪がきえたころ、アナグマが残してくれたもののゆたかさで、みんなの悲しみも、きえていました。アナグマの話が出るたびに、だれかがいつも、楽しい思い出を、話すことができるように、なったのです。

『わすれられない おくりもの』スーザン・バーレイ著 小川仁央訳 より引用

この本を読むたびに、父を思い出して号泣してしまいます。

家族には見せなかった父の姿

父は家族の前では、あまりおしゃべりをする人ではありませんでした。

ただ、親父ギャグが好きで、つまらないギャグを連発して私たちをドン引きさせることはしばしば・・。

でも、友人たちからこんなに慕われていたかと思うと、本当に誇りに思います。

人間として深い愛情があった人だったんだなあとしみじみ感じました。

もう少し一緒にいてほしかったし、たくさん話をしたかったな。

でも、父が教えてくれたこと、残してくれたことはたくさんあります。これから気づく宝物もあるかもしれません。

父が残してくれた宝ものを探しながら、日々前進していこうと改めておもう一日でした。

こうして、父のことをブログに書いている私をどんなふうに思っているのでしょうね。

いつか教えてね、お父さん!

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