こんにちは。
ゆる～く勉強をして、毎日新しい発見をしています。
今回は、世界遺産条約のきっかけとなった出来事についてアウトプットしていきます！
世界遺産条約誕生のきっかけ
それは、1960年にエジプトのナイル川で始まったアスワン・ハイ・ダムの建設なんです。
ナイル川って聞いたことある？
あるよ！
ナイル川って世界一長い川だよね。
そうそう。
ナイル川は、毎年定期的に洪水や氾濫を引き起こすから
住民たちは困っていたんだ。
でも、そのおかげで肥沃な耕地ができ、古代エジプト文明が生まれたのよね。
ピラミッドとかスフィンクスとか・・。一度でいいから実際に見てみたいな。
アスワン・ハイ・ダムの建設は、当時のエジプトのナセル大統領が、ソ連の支援を受けて計画した国家的事業だったようです。ナイル川の氾濫を防止し、安定した電力を供給することが目的でした。
でも、このダムが完成すると古代エジプト文明の遺産である「アブ・シンベル神殿」や「フィラエのイシス神殿」などがダム湖に水没してしまうのです。
え～っ！
水没させちゃダメだよ～！！
そこで、ユネスコはこれらの遺跡を救済するキャンペーンを
世界に向けて行ったんだ。
約50か国が賛同・協力してくれたんだよ。
なるほどね～。
顕著な普遍的価値をもつ自然や文化遺産を国際的に守っていくという理念はここから芽生えたのね。
救済事業は1964年から開始され、「アブ・シンベル神殿」や「フィラエのイシス神殿」は高い場所や近くの島に移築されました。
ちなみに「アブ・シンベル神殿」は、1万6000個のブロックに分割して移動したようです。
重機もない時代でしたからすごい労力が必要でしたよね。
想像するだけで疲れる・・。
ヌビアの遺跡群～アブ・シンベル神殿～
ヌビアの遺跡群は、エジプト南部に位置します。
代表的な遺跡に、紀元前1250年ごろ 古代エジプト新王国時代第19王朝のラメセス2世によって
建設された「アブ・シンベル神殿」があります。
最奥部には太陽神ラー・ホルアルクティ、国家神アメン・ラー、メンフィスの守護神プタハ、ラメセス2世の像があり、一年に2度、神殿入り口から射す日の出の太陽が、神殿内部と神々の像を照らし出すように設計されている
きほんを学ぶ 世界遺産１００ 世界遺産検定3級公式テキスト より
メンフィスのピラミッド地帯
エジプト北部、カイロ近郊のメンフィス周辺には約３０基のピラミッドがあります。
さっきから『メンフィス』って言葉が出てくるけど、何のことなの？
『メンフィス』はね、エジプト古王国時代の都だったところだよ。
古王国時代は紀元前2650年ごろ～紀元前2120年ごろのこと。
ピラミッドといえば、ギザの三大ピラミッドが有名だよね。
そうなんだ。
三大ピラミッドは、クフ王、カフラー王、メンカウラ―王のピラミッドを指しているよ。
最も大きいのは、クフ王のピラミッドで平均2.5tの石が約230万個も使われていたんだ。でも、どのように大きな石を積み上げたのかは、はっきり分かっていないんだ。
クフ王のピラミッドは10万人もの人が3カ月交代で工事に従事し、完成までに20年もの歳月を要したともいわれています。現代の技術を使っても、最低5年の歳月がかかり、莫大な費用がかかるらしいです。
当時の人々の技術ってすごいですね。
ピラミッドは王の墓という説が有力です。ピラミッドを守るためにスフィンクスもつくられました。
スフィンクスは顔が人間（王様）、体はライオンの想像上の動物で、古代エジプトでは守り神とされていたようです。
建設目的の一つに、農閑期の人々を動員して生活を保障する公共事業だったという説もあります。
前述したように、ナイル川は毎年定期的に氾濫するので、王は耕地が川の水に飲みこまれて何もすることがなくなった農民に衣食住のすべてを与え、ピラミッドの建設を進めたのです。
いわゆる失業対策だよね
農民のことを考えてくれる王様だったんだね。
ステキ！
ずいぶん昔のことなので、謎がたくさんありますが、その当時の人々が汗水垂らして一所懸命にピラミッドを建設していた様子が目に浮かびますね。
まとめ
- 世界遺産条約誕生のきっかけ・・1960年エジプトのアスワン・ハイ・ダムの建設
- ヌビアの遺跡群・・1979年登録 【文化遺産】 「アブ・シンベル神殿」・「イシス神殿」
- アブ・シンベル神殿・・紀元前1250年ごろ、ラメセス2世によって建設
- メンフィスのピラミッド地帯・・1979年登録 【文化遺産】 ギザの三大ピラミッド
- ギザの三大ピラミッド・・クフ王・カフラー王・メンカウラ―王のピラミッド
- クフ王のピラミッドが一番大きい
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